「みどりの船」(クェンティン・ブレイク/作 千葉茂樹/訳 あかね書房 1998)
夏休みをおばさんのうちですごしていたぼくとアリスは、壁をこえ、お屋敷の庭にもぐりこみました。庭はまるで大きな森のよう。木々を抜けると、そこには船がありました。「水夫長! あそこにいるのはだれでしょう。密航者ではないかしら」と、やせた女のひと──トリディーガさんが、庭師のようにみえる水夫長にいいました。こうして、ぼくとアリスはトリディーガさんのもとで、ひと夏の航海にでることになったのです。
航海といっても、庭にある船でおこなわれるごっこ遊び。でも、船は嵐を乗りこえ、最後は港にたどり着きます。ひと夏の体験をノスタルジックにえがいた名篇です。献辞はジョーン・エイキンに捧げられています。小学校高学年向け。
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