「それでいいのだ!」(ジェイムズ・スティーブンソン/著 麻生九美/訳 評論社 1979)
おじいちゃんのうちは、いつでも、なんでもまるっきりおんなじです。毎朝おんなじものを食べ、かかさず新聞を読み、いつもおんなじことばかりいいます。「おじいちゃんて、どうしておもしろいことちっともいわないの?」「おもしろいことなんかなにもないのさ、きっと」 メアリーとルイがそう話していると、つぎの日、おじいちゃんがいつもとちがう、奇想天外なお話をはじめました。
「ベッドの下になにがいる?」と同じ人物構成です。シリーズなのかもしれません。おじいちゃんが、ひと晩かけてお話を考えていたかと思うと、なんだかほのぼのします。この本も、コマ割りの多い読みもの絵本です。小学校中学年向き。
作者は、大人の本では「大雪のニューヨークを歩くには」という本を書いています。これも、イラストがたくさんあり、語り口はユーモラスな、たのしい本です。「それでいいのだ!」も「大雪…」も現在品切れです。
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