「ねこのくにのおきゃくさま」(シビル・ウェッタシンハ/作 松岡享子/訳 福音館書店 1996)
海を越えたはるかかなたに、猫の国がありました。猫の国のひとたちは、みんなはたらき者で、なに不自由のない暮らしをしていました。でも、なにかがたりません。というのも、この国には音楽も踊りもなかったのです。ところが、ある日、海のむこうからみたことのない船がやってきました。大きなお面をつけたひとが二人降りたかと思うと、踊ったり、音楽をしたりしました。これが音楽と踊りというものかと、猫たちはとてもいい気持ちになりました。不思議なお客たちはすぐ評判になり、王の御殿に招かれることになりました。でも、二人は一度もお面をとらなかったので、どんな顔をしているか、だれも知りません。二人はいったい何者なのでしょう。
スリランカの絵本です。デフォルメされた猫たちの顔がたいへんかわいいです。不思議なお客の正体も以外ですが、正体を知ったあとの王様の振るまいも立派です。小学校低学年向け。
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