2010年6月17日木曜日

きつねとうさぎ












「きつねとうさぎ」(F.ヤールブソワ/絵 Y.ノルシュテイン/構成 こじまひろこ/訳 福音館書店 2003)

あるところに、キツネとウサギが暮らしていました。氷でできたピカピカの家に住むキツネは、木の皮でできたウサギの家をバカにしていました。ところが、春になり氷の家は溶けてなくなってしまいました。キツネは「ちょっといれておくれ」とウサギの家に入りこみ、無理矢理ウサギを追い出してしまいました。

さて、ウサギが泣きながら歩いていると、オオカミに出会います。ウサギの話を聞いたオオカミは同情し、キツネを追い出しにいきますが、キツネに怒鳴られると尻尾を巻いて逃げ出してしまいます。以下はくり返し。クマやウシやがキツネに挑戦するも敗れ、最後にオンドリが立ち向かいます。

ロシアの昔話をもとにした絵本です。作者のノルシュテインは、高名なアニメーション作家で、この作品もアニメーションになっています。絵本とちがい、オンドリとキツネの争いは大活劇になっており、オンドリが自分のトサカをなでつけてキツネにむかっていくところなどがユーモラスに描かれています。2004年第9回日本絵本賞と翻訳絵本賞を受賞。小学校低学年向き。

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