2010年6月30日水曜日

へびのクリクター












「へびのクリクター」(トミー・ウンゲラー/作 中野完二/訳 文化出版局 1974)

昔、フランスのある小さな町に、ルイーズ・ボドという名前の夫人が住んでいました。ボドさんには、ブラジルで爬虫類の研究をしているひとり息子がいました。ある日その息子から、奇妙な丸い箱がとどきました。箱を開けたボドさんは、思わず叫び声をあげました。なかにはなんと、ヘビが一匹入っていたのです。

動物園にいき、同じ種類のヘビをみて毒がないとわかると、ボドさんはヘビにクリクターと名前をつけて、とても可愛がります。クリクターも、男の子や女の子と遊ぶのが好きな、親切で気持ちのやさしいヘビでした。ところが、ある日、ボドさんのうちに泥棒が入って──。

気持ちのよい、勇敢なヘビのお話です。ウンゲラーが描くと、ヘビもタコもハゲタカも盗賊も、みんな素敵になってしまいます。小学校低学年向き。

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