2010年6月4日金曜日

あおくんときいろちゃん










「あおくんときいろちゃん」(レオ・レオーニ/作 藤田圭雄/訳 至光社 1979)

ある日、あおくんは、お買い物にいくママにお留守番を頼まれました。ところが、あおくんは家を抜け出し、きいろちゃんの家に遊びにいってしまいました。きいろちゃんの家は空っぽでしたが、あちこち探しているうちに、ばったりきいろちゃんと会うことができました。2人はもう、うれしくてうれしくて、とうとうみどりになりました。

みどりになった2人は、たくさん遊んで、家に帰るのですが、あおくんのパパとママも、きいろちゃんのパパとママも、みどりになった2人をうちの子だと気がつきません。悲しくなった2人が大泣きすると…。

レオ・レオニによる傑作絵本です。登場人物はただの色の点なのですが、あおくんやきいろちゃんの感情がじつによくつたわってくるところが、傑作たるゆえんでしょう。その画期的なモダンさから、絵本の歴史に残る一冊だと思われます。小学校低学年向き。

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