2010年6月1日火曜日

白い牛をおいかけて












「白い牛をおいかけて」(トレイス・シーモア/文 ウェンディ・アンダスン・ハルパリン/絵 三原泉/訳 ゴブリン書房 2008)

このケンタッキーのどこかには、白い牛がいます。もとはうちの牛。でも、逃げちゃった。最初、逃げ出したのがわかったとき、父さんと、牧場を手伝ってくれているマシューさんが捕まえにいったけれど、捕まえられなかった。あっというまに捕まえてくるといって出かけた2人がもどってきたのは真夜中で、2人は泥だらけ。それから、3週間くらいたったころ、雑貨屋のオリーさんが、ウィルソンさんのうちの畑に白い牛がいると教えてくれた。こんどは、助っ人にビルおじさんとボブおじさんを呼んで、牛を捕まえにいったけれど…。

女の子の語りによる読物絵本です。逃げ出した白い牛を捕まえにいった父さんたちが、いつも失敗し、そのたびに牛をほめだすのがおかしいです。絵は、柔らかい色づかいで、細部までよくえがかれたもの。ちょっとコマ割っぽくなっています。物語の最後では、女の子はひとり、白い牛と出会います。はたして、女の子は白い牛を捕まえられるでしょうか。小学校中学年向き。

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