2010年6月3日木曜日

もりのようふくや












「もりのようふくや」(オクターフ・パンク=ヤシ/文 エウゲーニー・M・ラチョフ/絵 うちだりさこ/訳 福音館書店 2000)

ぼうやの5つのお祝いに、新しい上着をつくるため、おじさんは森の洋服屋にいきました。洋服屋には、ハリネズミと、オオカミと、クマとウサギとアナグマがいて、おじさんを歓迎しました。「いちばんきれいで、いちばん上手で、からだにぴったり、悪いとこなんかこれっぽちもない、おまけにお値段は大勉強!」。そこで、おじさんは切れ地を選んで、寸法書きを渡し、値段をきめて、ぼうやの上着をお願いしました。

ところが、うちに帰ったおじさんは、ぼうやがどんな上着をほしがっているのか、伝えるのを忘れていたことに気がつきます。もう日が暮れていて、店にはだれもいません。おじさんは、職人たちの家を訪ね、上着について話すのですが…。

おじさんの語りによる絵本です。おじさんが伝える、ぼうやの無茶な要求に、動物の職人たちが不機嫌になっていくさまが面白く描かれてます。優れた低学年向き読物絵本の一冊です。小学校低学年向け。

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