2013年3月5日火曜日

みっつのなぞ

「みっつのなぞ」(武田正/再話 平山英三/絵 福音館書店 1976)

昔、ある村にひとりの長者さまがいました。ひとり娘が年ごろになったので、ムコをさがしてやらなくてはと思いました。そこで長者さまは、屋敷の前とお宮の入口に、こんな立札を立てました。「おれがだす3つの謎をといたら、娘のむこにしよう」

さて、村祭りの日、山からひとりの若者がやってきます。踊りに加わった若者と、娘は若者とひと晩中踊り続けます。夜が明けたとき、娘は若者をムコにしようと心にきめます──。

山形の民話をもとにした絵本です。絵は、お話によくあった、味わいのある水彩。このあと、娘は若者をうちに連れていき、若者は謎ときをすることになります。最初の謎は、倉のなかにあるクワの数はいくつか。次が、カラスの足跡をつけないで、1日で田んぼの黒ぬりがをしろ。3つ目が、山のてっぺんから転がす丸太を受けとめろ。娘は、それぞれの謎かけのたびに、謎にかかわる歌をうたって、若者を助けます。小学校中学年向き。

0 件のコメント:

コメントを投稿