2013年3月29日金曜日

もりのてぶくろ















「もりのてぶくろ」(八百板洋子/文 ナターリヤ・チャルーシナ/絵 福音館書店 2010)

静かな秋の森に、黄色の葉っぱが一枚落ちていました。「わあ、きれい」と、ネズミがそっと手を当ててみました。「ぼくの手よりずっと大きいや」。次にウサギがやってきました。「まあ、なんてきれいな葉っぱ。わたしの手より大きいわ」──。

森に落ちた葉っぱに、動物たちが手を当てていく──という絵本です。「てぶくろ」といえば、ラチョフが絵を描いた絵本を思い浮かべますが、本書はそれとはちがいます。絵を描いたナターリヤ・チャルーシナは、ロシアのひと。精緻でありながら、描きこみすぎることがない、美しい水彩画をえがいています。このあと、キツネやクマがやってきて、最後に人間の男の子が葉っぱに手を当てます。幼児向き。

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