「マトリョーシカちゃん」(加古里子/作 ヴェ・ヴィクトロフ/原作 イ・ベロポーリスカヤ/原作 福音館書店 1992)
お人形のマトリョーシカちゃんは、お客さんを呼ぶことにしました。紙に、「道を通るみなさん、どうかわたしのところへ遊びにきてください。ドナーシャもクラーシャもダーシャも待っています」と書いて、うちの外に貼っておきました。するとまもなく、手風琴(アコーディオン)を鳴らしてユラユラ人形のイワンちゃんがやってきました。「こんにちは、ドナーシャさん。遊びにきましたよ」。「まあいらっしゃい。でも、わたしはドナーシャじゃないわ」「じゃ、ドナーシャさんはどこにいるんですか?」
そういっているところへ、ドングリ人形のイリューシャちゃんがクラーシャさんを訪ね、ヤギに乗ったお洒落人形のアンドリューシャがダーシャさんを訪ね、馬車に乗ったペトリューシャがやってきます。みんなは、ドナーシャもクラーシャもダーシャもいないじゃないかと怒りだすのですが──。
ロシアの人形、マトリョーシカを主人公にした絵本です。本書の扉で、マトリョーシカちゃんは洗濯物を干しているのですが、その場面が裏表紙につながっています。もちろんこのあと、ドナーシャとクラーシャとダーシャが次つぎとあらわれる展開になります。小学校低学年向き。
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