「どうながのプレッツェル」(マーグレット・レイ/文 H・A・レイ/絵 わたなべしげお/訳 福音館書店 1978)
プレッツェルは、5月のある朝生まれた、5匹のダックスフンドの子犬の1匹でした。はじめのうち、みんな見分けがつかないほどそっくりでした。ところが、プレッツェルの胴体はぐんぐん伸びて、ついに世界一胴の長いダックスフンドになりました。1歳になったとき、ドッグショーで優勝したプレッツェルは、ブルーリボンをもらいました。
優勝して大得意のプレッツェルでしたが、むかいの家に住む、小さなダックスフンドのグレタだけは、プレッツェルを知らん顔します。プレッツェルは、グレタのことが大好きで、結婚したいと思っているのですが、グレタは「胴長なんて大きらい」と笑うばかりです。プレッツェルが、骨をあげても、ボールをあげても、「ありがとう」ともらうだけで結婚してはくれません。「だって胴長はきらいなの。贈りものならだれでもできる──」
グレタにつれなくされて、プレッツェルはすっかり落ちこんでしまうのですが、このあと、グレタがプレッツェルのことをすっかり見直すようなことが起こります。ストーリーも絵も陽気な、楽しい一冊です。小学校低学年向き。
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