「おばけのバーバパパ」(アネット=チゾン/作 タラス=テイラー/作 やましたはるお/訳 偕成社 1977)
バーバパパはフランソワのうちの庭から生まれました。2人はすぐ仲良しになりましたが、フランソワのお母さんは、「バーバパパは大きすぎるからうちにおいておくわけにはいかないわ」といいました。そこで、仕方なく、バーバパパは動物園に入れられることになりました。
姿を自由に変えられるバーバパパは、動物園の檻を抜けだし、動物たちと友だちになろうとします。ですが、うまくいきません。おまけに、勝手に檻からでたことに腹を立てた園長さんにより、動物園を追いだされてしまいます──。
「おばけのバーバパパ」シリーズの第1作です。この作品では、バーバパパの家族はまだでてきません。絵は、ほぼ横からの構図で、線画にところどころ水彩で着色されたフラットなもの。このあとのストーリーはなかなか劇的なのですが、このフラットな絵のおかげで落ち着いた、軽妙な雰囲気になっています。だれもが親しめる楽しいシリーズです。小学校低学年向き。
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