「ベーコンわすれちゃだめよ!」(パット=ハッチンス/作 わたなべしげお/訳 偕成社 1996)
男の子がお母さんからお使いを頼まれました。
「生まれたての玉子が6個と、
お茶にいただくケーキと、
ナシをひと山買ってきてね。
それからベーコン忘れちゃだめよ」
男の子はかごを下げ、犬をつれて買い物にいくのですが──。
男の子は道みち、お母さんに頼まれたものを思いだしながら買い物にでかけます。が、つい見かけたものと混同してしまいます。
テーマ、絵柄ともに、いつも素晴らしく明快なハッチスンによる絵本です。男の子が出会ったものに気をとられ、つぎつぎに思いちがいをしていくさまが面白くえがかれています。お母さんから買い物を頼まれた次のページから、男の子は早くも「玉子」と「ダイコン」をとりちがえてしまいます(その場面には女のひとの足がえがかれているので、おそらく原文では“egg”と“leg”が入れ替わってしまったのでしょう)。後半、男の子は頼まれものを次つぎと思い出します。うまくいくかなと思うのですが、あと一歩およびません。小学校低学年向き。
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