「しょうぼうねこ」(エスター・アベリル/作 藤田圭雄/訳 文化出版局 1993)
黄色いネコのピックルズは、アパートの裏庭にすんでいました。前足はすごいパンチをもっていて、ピックルズはそのパンチで、なにか素敵なことをしてみたいと思っていました。でも、ピックルズは裏庭に入ってくる子猫たちを追いかけてばかりいました。それはつまらないことでしたが、ピックルズにはそれだけしかすることがありませんでした。
ある日、ピックルズは高い木に登って降りられなくなってしまい、消防士のジョーに助けられます。それから消防署で暮らしはじめ、柱を滑り降りる練習や、自動車に飛び乗る練習、それに火事のときホースを前足で押さえて、消防士が水をかけるのを手伝ったりして、立派な消防士の一員になります。
「黒ネコジェニーのおはなし」(福音館書店 1982)の登場人物、消防ねこのピックルズの活躍をえがいた読物絵本です。乱暴者だったピックルズが、立派な消防ねこになる姿には、思わず感動をおぼえます。小学校低学年向き。
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