2010年2月19日金曜日

こがねのあしのひよこ












「こがねのあしのひよこ」(秋野ゆきこ/再話・絵 福音館書店 1998)

昔、貧しい年寄りの夫婦が一羽のメンドリを飼っていました。あるとき、メンドリが黄金(こがね)の足をしたひよこを生みました。このことは、たちまち国中に知れ渡り、王様の耳にも入りました。王様の命令で、夫婦がお城にひよこをもっていくと、王様はひよこの片足を切りとり、自分のものにしてしまいました。夫婦はたいそう悲しみましたが、ひよこは元気にすくすく育ちました。そして、ある日のこと、ひよこは自分の片足を返してもらおうと、王様のところにいくことにしました。

片足でぴょんぴょんと出発したひよこは、途中キツネやライオンやトラに出会います。みんな、ひよこの旅につきあおうとするのですが、すぐにくたびれてしまいます。そこで、ひよこは、では、つれていってあげましょうと、キツネやライオンやトラをひと呑みにして、王様のいるお城をめざします。

じつに豪快なひよこのお話です。なんでも呑みこむひよこの活躍に、胸がすくことうけあいの一冊です。小学校低学年向き。

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