「へんなどうつぶ」(ワンダ・ガアグ/作 わたなべしげお/訳 岩波書店 1978)
ある山奥に、ボボじいさんというおじいさんがいました。ボボじいさんは、山の洞穴の入り口においしい食べ物をたくさんならべ、リスや小鳥やウサギやネズミに食べさせていました。ところが、よく晴れたある日、これまでみたこともないような、変な動物が、ボボじいさんのところにやってきました。「あんたは、なんちゅうどうぶつだい?」とボボじいさんが訪ねると、「ぼか、どうぶつじゃない、ぼかどうつぶ!」と、変な動物はいいました。しかも、変などうつぶは、おじいさんのだす食べ物がみんな気に入りません。どうつぶは、なんと人形を食べるのです──。
変などうつぶが、あちこちで子どもたちの人形を食べ歩いていると思うと、ボボじいさんはたまらなくなります。そこで、変などうつぶに人形を食べることを忘れさせるために、ボボじいさんはある名案を思いつきます。
心やさしいボボじいさんと変などうつぶのお話。前後の脈絡があるようなないような、なんとも不思議な味わいの絵本です。現在品切れ。小学校低学年向き。
0 件のコメント:
コメントを投稿