「スヴェンさんの橋」(アニタ・ローベル/文と絵 松井るり子/訳 セーラー出版 1993)
川のほとりの小さな村に住むスヴェンさんは、はね橋の番人をしていました。スヴェンさんは、毎日ていねいに橋の手入れをし、船がくると、はね橋を開いて船を通してやりました。ところが、ある日、王様の乗った大きな船がやってきました。スヴェンさんは大急ぎではね橋を開きましたが、王さまは待ちきれません。「うて!」と王様が叫んだかと思うと、大砲が火を吹き、橋はこなごなになってしまいました。
このあと、スヴェンさんは渡し船で川をいききするようになるのですが、でも、やっぱり橋があったほうが便利です。すると、ある夜ふけに王様の馬車がやってきて、川に転げ落ちてしまいます。最後には、だれもが納得できる素敵なラストが待っています。本書は、アニタ・ロベールの最初の絵本だということです。小学校低学年向き。
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