2010年2月17日水曜日

びんぼうこびと












「びんぼうこびと」(内田莉莎子/再話 太田大八/画 福音館書店 1998)

ある村に、ひとりのお百姓がすんでいました。それはそれは、はたらき者で、朝から晩までせっせとはたらき続けました。それなのに、どういうわけか、お百姓は村でいちばんの貧乏人でした。ところが、ある日曜日、いつものようにはたらきにでたお百姓は、めずらしく、大きなパンとベーコンの切れっぱしをもって帰ることができました。子どもたちが喜ぶ顔をみると、お百姓はたまらなく嬉しくなり、バイオリンを弾きはじめました。お百姓は村でも評判のバイオリン弾きだったのです。

さて、お百姓のバイオリンにあわせて家族で踊っていたところ、お百姓はなにやら小さいものがうごいているのに気がつきます。じつは、それが「びんぼうこびと」。お百姓のうちがこんなに貧乏なのは、こいつらのせいだったのです。そこで、お百姓はびんぼうこびとを追い出そうと、一計を案じます。

ウクライナの民話をもとにした絵本です。お話会の定番絵本のひとつ。話は「おはなしのろうそく」にも入っています。小学校低学年向き。

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