「特急キト号」(ルドウィッヒ・ベーメルマンス/作 ふしみみさを/訳)
南米のエクアドルにあるオタバロというところに、ペドロという小さな男の子が住んでいました。ペドロは赤い機関車の特急キト号が大好きで、キト号が通るとピョンピョンとびはね、「ダダダダ!」といいました。ある日、ペドロはキト号に、ひとりで乗りこんでしまいました。終点のキト駅につき、ペドロをみつけた車掌さんが「きみは何者だい?」と訊くと、ペドロは「ダダダダ!」とこたえました。
こうして、思いもかけずペドロの世話をすることになった車掌さんは、うちにペドロをつれて帰ります。そして、弟の船に乗せたり、一緒にホテルに泊まったりしたあと、オタバロにいく汽車に乗り、ペドロのお母さんをさがしにいきます。マドレーヌ・シリーズで有名なベーメルマンスの、元気のいい絵が魅了的な楽しい読物絵本です。小学校中学年向き。
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