「サルとトラ」(ヤン・サン/再話 ドゥア・リー/下絵 ヤン・ロン/刺繍 ヤン・イェン/刺繍 やすいきよこ/訳 福音館書店 2005)
サルは、森の暴れ者であるトラを、いつかやっつけてやろうと思っていました。ある日、サルはトラにいいました。「トラさん、面白い太鼓をたたきにいきませんか?」「おおいいとも」。サルは、トラを大きなスズメバチの巣のところに連れていって、「これが太鼓ですよ」といいました。
もちろん、このあとトラは大変な目に遭います。サルのやつめおれをだましたなと、トラがタケノコ食べているサルのところにいくと、「太鼓たたきのサルはほかのサル」と、サルはいいのがれます。そして、タケノコを食べませんかとトラを誘い、こんどはトラののどにタケノコの皮を突っこみます。トラの受難はまだまだ続くのですが、読んでいるとトラがちょっと可哀想になってきます。ラオス・モン族の民話を絵本にしたもの。絵は、刺繍で表現されており、素朴で愛らしさを感じさせます。小学校低学年向き。
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