「おによりつよいおれまーい」(土方久功/再話・絵 福音館書店 1997)
昔、サトワヌ島に住む夫婦にひとりの男の子が生まれました。〈おれまーい〉と名づけられた男の子は、あっというまに大きくなり、強い子どもになりました。でも、〈おれまーい〉はあんまり乱暴だったので、村人たちは〈おれまーい〉をうまくだまして殺してしまおうと相談しました。ところが、森のなかで下敷きになるように木を倒したり、かごに入れて海に投げこんだりしても、〈おれまーい〉はぴんぴんしています。そこで、村人たちは、〈やにゅう〉という恐ろしい鬼がいる島に、〈おれまーい〉を置いてくることにしました。
サトワヌ島の民話を絵本にしたものです。〈おれまーい〉は〈やにゅう〉にも負けません。〈やにゅう〉を投げ飛ばし、食べ物をごちそうしてもらいます。絵はとても不思議で、エキゾチック。文章はすべてひらがなで書かれているので、少々読みづらいです。詠み聞かせにつかうには熟練を要すると思われます。小学校低学年向き。
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