「おんちょろちょろ」(瀬田貞二/再話 梶山俊夫/絵 福音館書店 1993)
昔、ある男の子が遠い町の親戚のところへ使いにでかけました。ところが、途中、道に迷ってしまいました。そこで、山のふもとに一軒家をみつけ、ひと晩泊めてもらうことになりました。その家のじいさんとばあさんは、男の子を寺の小僧と勘ちがいしていて、ごはんがすむと、ふたりは男の子にお経をあげてくれるように頼みました。男の子はいまさら正体を明かすわけにはいきません。壁からでてきたネズミに調子をあわせて、「おんちょろちょろ」とそれらしいお経をとなえました。
お経はたいそうありがたがられ、翌朝、男の子はじいさんに町まで送ってもらいます。それから、じいさんとばあさんは毎晩「おんちょろちょろ」ととなえるのですが、その家に三人の泥棒が忍びこんで…とお話は続きます。ユーモラスな日本の民話絵本です。小学校低学年向き。
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