「ジャイアント・ジョン」(アーノルド・ローベル/作 福本友美子/訳 文化出版局 2004)
昔、魔法の森にジャイアント・ジョンという大きな男の子がいました。魔法の森には妖精も大勢すんでいて、妖精たちが音楽をかなでると、ジョンはひとりでに踊りだしてしまうのでした。さて、ある晩のこと、お母さんはジョンに、もう食べるものがないし、お金もないといいました。それで、ジョンは最後のポテトチップを食べると、仕事をさがしにでかけました。
旅立ったジョンは、王様とお妃様とお姫様がいるお城にやとわれます。雨の日はお城にカサをさしたり、暑い日は風を送ったりして、ジョンははたらくのですが、そこに妖精たちがあらわれて音楽をはじめてしまいます。踊りだしたジョンは、そこらじゅうの花や木を倒し、ついにはお城までこわしてしまい──。話も絵もじつにおおらか。アーノルド・ローベルがえがくジョンや妖精たちが大変かわいいです。小学校低学年向き。
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