「きみなんかだいきらいさ」(ジャニス・メイ・ユードリー/文 モーリス・センダック/絵 こだまともこ/訳 富山房 1975)
ジェームズとぼくはいつも仲良しだったよ。でも、きょうはちがう。ジェームズなんか大嫌いさ。ジェームズはいつだって威張りたがる。クレヨンは1本も貸してくれないし、一番いいシャベルをとっちゃう。おまけに、砂まで投げるんだぜ。だから、もう、ジェームズなんか大嫌いなのさ──。
友だちとの仲がこじれた男の子のお話。男の子は、ジェームズと仲が良かったときにしたことや、嫌いになった理由をならべたて、ついには、「きょうからきみはぼくのてきだ」というために、ジェームズの家を訪ねるのですが…。
正方形の小さな絵本です。絵は3色。ケンカをしているときは雨降りですが、仲直りするとからりと晴れます。センダックのえがく男の子は、仲の良いときも悪いときも、大変いきいきしています。小学校低学年向き。
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