2010年3月1日月曜日

こしおれすずめ









「こしおれすずめ」(瀬田貞二/再話 瀬川康男/画 福音館書店 2009)

昔むかし、あるおばあさんがひなたぼっこをしていました。すると、庭にきていたスズメが子どもたちに石を当てられて、うごけなくなってしまいました。そこへ、カラスがかかってきたので、おばあさんは急いでスズメをとり上げました。おばあさんは助けたスズメを看病し、飛べるようになると外に放してやりました。

しばらくたってから、スズメはおばあさんのもとに戻ってきって、ひょうたんの種を落としていきます。おばあさんがそれを大事に育てると、大きなひょうたんがなり、口を切ってみると、なかにはお米がぎっちりつまっていて、おかげでおばあさんの家は富栄えました──。

…という、スズメの恩返しのお話。スズメのお宿にいき、おみやげにつづらをもらってくるのではなく、ひょうたんをもらうというのが面白いです。後半は、となりのおばあさんがあわられて…というパターンになります。非常に簡略化された絵が、充分に物語を表現しています。小学校低学年むき。

0 件のコメント:

コメントを投稿