「こしおれすずめ」(瀬田貞二/再話 瀬川康男/画 福音館書店 2009)
昔むかし、あるおばあさんがひなたぼっこをしていました。すると、庭にきていたスズメが子どもたちに石を当てられて、うごけなくなってしまいました。そこへ、カラスがかかってきたので、おばあさんは急いでスズメをとり上げました。おばあさんは助けたスズメを看病し、飛べるようになると外に放してやりました。
しばらくたってから、スズメはおばあさんのもとに戻ってきって、ひょうたんの種を落としていきます。おばあさんがそれを大事に育てると、大きなひょうたんがなり、口を切ってみると、なかにはお米がぎっちりつまっていて、おかげでおばあさんの家は富栄えました──。
…という、スズメの恩返しのお話。スズメのお宿にいき、おみやげにつづらをもらってくるのではなく、ひょうたんをもらうというのが面白いです。後半は、となりのおばあさんがあわられて…というパターンになります。非常に簡略化された絵が、充分に物語を表現しています。小学校低学年むき。
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