「わたしたちののはら」(ジュリアナ・ホレイシア・ユーイング/原作 バーリー・ドーアティ/再話 ロビン・ベル・コーフィールド/絵 評論社 1996)
ある日、サンディーがおぼれかけた犬をひろってきました。わたしとリチャードとサンディーは、ピエロと名づけたこの犬を飼いたかったのですが、「うちに犬を飼う余裕はないの」と、お母さんにいわれてしまいます。「おかしをがまんするから」といっても、「年末にはらう登録料はだれがだすの」と、お母さんは聞き入れません。そこで、3人はおこづかいをためようと話しあいました。
このあと、サンディーがすばらしい野原の隠れ家をみつけてきて、3人と一匹はそこで夏中楽しく遊びます。ところが、何ヶ月たってもお金はたまりません。そんなとき、学校の先生から、野生の草花をつかった作品の展覧会で1等をとれば賞金がもらえると知らされます。そこで、3人は野原の草花をつかって作品を出品をすることになって──。
絵は、やわらかな線に、光にあふれたような色で彩られた水彩画。牧歌的なストーリーも、簡潔な訳文も魅力的な、美しい読物絵本です。小学校高学年向き。
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