「ガラシとクルピラ」(陣内すま/文 ヴァンペレーラ/絵 福音館書店 2005)
アラゾン河のほとりに住んでいるガラシは、父さんがつくってくれた弓矢をいつもはなしません。お父さんとジャングルにいって狩りをするのがガラシの夢です。でも、それにはもっと弓矢の練習をしなければならないし、クルピラのことを知らなければいけません。クルピラは、無駄に木を倒したり、子どもの動物や、お腹に赤ちゃんがいる動物をつかまえようとすると、狩りの邪魔をするのです。
さて、ある日のこと、ガラシは弓矢とベイジュー(おいもでつくったビスケット)をもって、狩りにでかけた男たちのあとをこっそりついていきました。ところが、なにかをみつけた父さんたちが走りだすと、追いかけきれずにガラシはジャングルでひとりぼっちになってしまいました。目の前を、小さなタツー(アルマジロ)が走っていったので追いかけるとジャングルのなかにフォー、フォーと口笛の音がひびきました。
口笛の主はクルピラです。クルピラは足が反対に(かかとがまえに)ついています。おそらく、ジャングルに住む精霊なのでしょう。ぶじに村にもどったガラシがクルピラの話をすると、お父さんにこういわれます。「おまえが子どものタツーを捕まえようとしたから、クルピラがでてきたんだよ」。そして、このあとびっくりすることが起こります。
絵は白黒で、非常に細密にえがかたもの。うっそうとしたジャングルの感じがじつによくでています。ジャングルの、ふとしたところにクルピラの顔をみつけると、ほんとうに驚きます。小学校低学年向き。
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