「ふくろのなかにはなにがある?」(ポール・ガルドン/再話・絵 こだまともこ/訳 ほるぷ出版 2009)
ある日、キツネが木の根っこを掘っていると、まるまる太ったハチがでてきました。キツネはハチをつかまえると、袋に入れ、てってこってってこ歩いて、ちっちゃなちっちゃなおばさんのうちにいき、こういいました。「おばさん、袋をあずかって。おいらこれから友だちのスキンタムどんのうちにいくんだ。けど、おいらの袋のなかを絶対のぞくなよ!」
ところが、案の定、キツネがいなくなったとたん、ちっちゃなちっちゃなおばさんは袋のなかをのぞいてしまいます。すると、ハチが飛び出し、おばあさんのニワトリに食べられてしまいます。もどってきたキツネは、ハチのかわりにニワトリを袋に入れて、つぎの家にむかいます。
以下はくり返しです。袋の中身は、ニワトリからブタに、そして男の子になってしまいます。ところが、最後には、利口なキツネもひと泡ふかされるラストが待っています。ガルトンの絵が、じつに生き生きしています。小学校低学年向き。
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