「ファンが悪魔をつかまえた」(やなぎやけいこ/再話 今井俊/絵 福音館書店 2005)
昔、ファンという大食らいの若者がいました。どんなに食べてもお腹がいっぱいになるということがないので、ファンの家はとても貧乏になってしまいました。とうとう、ファンのお母さんはいいました。「ファン、でかけていって、悪魔でもつかまえておいでよ。大食いのおまえより悪魔のほうがよっぽどましだよ」。そこで、ファンは、ほんとうに悪魔をさがしにでかけました。
このあとは波瀾万丈。海のむこうの火を吹くほら穴に悪魔が住んでいると知ったファンは、大ワシの背にのり、ほら穴を目指します。いつも腹ぺこなファンが、出会う相手だれにでも(悪魔にも!)「おまえを食べるぞ!」といいだすのがおかしいです。版画でえがかれた絵も、話の豪快さによくあっています。現在品切れ。小学校低学年向き。
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