2009年10月19日月曜日

ふとっちょねこ










「ふとっちょねこ」(ジャック・ケント/作 まえざわあきえ/訳 朔北社 2001)

あるところに、おばあさんが住んでいました。おかゆをつくっているとき、お使いを思いだしたおばあさんは、おかゆを見ててくれるよう猫に頼みました。ところが、猫はみているどころか、おかゆを食べてしまいました。それから、鍋も食べてしまいました。それから、帰ってきたおばあさんも──。

デンマーク民話。その後、そとにでた猫は、出会ったひとたちをかたっぱしから食べてしまいます。ジャック・ケントの漫画風の絵と、リズミカルな訳文が絵本をより楽しいものにしています。猫がかたっぱしからいろんなものを食べるという同趣向の絵本に「おなかのかわ」「はらぺこねこ」「はらぺこガズラー」などがありますが、それぞれ食べるものがちがうのが面白いところです。私見ですが、読み聞かせにはこの「ふとっちょねこ」が、ことばが面白く、いちばん向いていると思います。小学校低学年向き。

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