「200ぴきのうさぎ」(ロンゾ・アンダーソン/作 エイドリアン・アダムズ/絵 おおいしまりこ/訳 新世研 1999)
旅の途中の〈ぼく〉は、みたこともないほど手入れのゆきとどいた畑ではたらいている男の子をみつけました。この子はいまにきっとすごいことをするぞ、と〈ぼく〉は思いました。翌朝、王様のところにでかけた男の子は、王様は歌が好きだということを知り、森で練習をはじめました。でも、うまくいきません。楽器も曲芸もやってみましたが、森の動物にばかにされるばかりです。すると、男の子のところにひとりのおばあさんがやってきました。
〈ぼく〉の一人称で語られる、少々語り口の凝った絵本です。この後、おばあさんにいわれて男の子は笛をつくり、それを吹いてみると、森じゅうのウサギがあつまってきます。男の子はウサギの行列とともにお城にむかいます。そして、最後に〈ぼく〉の正体が明かされます。ちゃんと200匹描いてある、行列を組んだウサギたちの絵が壮観です。小学校中学年向け。
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