「とてもかわったひげのねこ」(ビル・シャルメッツ/作 長谷川集平/訳 福武書店 1982)
ある日、魚を釣っていた女の子は、魚のかわりに猫を釣り上げてしまいました。とても変わった猫で、ひげを自由自在につかい、魚を釣ったり、なわとびをしたり、絵を描いたり。ところが、町にでた猫は、猫さらいにさらわれ、サーカスに入れられてしまいます。一躍、サーカスの人気者になった猫でしたが、うちに帰りたくてたまりません。とうとう、ひげをつかってサーカスの檻から逃げ出します。
シンプルな線で描かれた、乱暴かつユーモラスな絵は、みると楽しくなることうけあいです。長谷川集平さんの訳文も、絵によくあった調子のいいものです。猫のひげがうんと伸び、さまざまに形を変えるという、絵本でしか起こりえないことが、充分に満喫できます。現在品切れ。小学校低学年むけ。
0 件のコメント:
コメントを投稿