2009年7月16日木曜日

はらぺこねこ












「はらぺこねこ」(木村由利子/文 スズキコージ/絵 小学館 2007)

あるところにお百姓さんがいました。お百姓さんは猫を一匹買っていました。この猫はとても大きく、どうしようもなく大食らいなので、お百姓は飼うのがいやになってきました。そこで、猫の首に石をくくりつけて、川に沈めてしまおうと考えました。そのまえに、猫に最後のおかゆをあげたところ、おかゆを食べた猫は、お百姓も食べてしまいました。

北欧の昔話です。お百姓をたいらげた猫は、このあと牛を食べ、野うさぎを食べ、出会ったものをどんどん食べていきます。類本に「おなかのかわ」や「ふとっちょねこ」がありますが、でも、スケールの大きさでは、この「はらぺこねこ」が一番。最後は月や太陽まで食べてしまいます。それにしても、「三びきのやぎのがらがらどん」もそうですが、北欧ではヤギがとても強い動物と思われているようです。3歳から。

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