「クリスマスのつぼ」(ジャック・ケント/作 清水 真砂子/訳 ポプラ社 1977)
つぼづくりの名人、ホアン・ゴメスさんは、2つのつぼをつくりました。ところが、かまで焼いたとき、片方のつぼにひびが入ってしまいました。ひびが入ったつぼは、ほかのつぼが模様を描かれていくのを、庭のすみからうらやましそうにながめていました。でも、ひびの入ったつぼにも、ついに出番がやってきます。それはクリスマスのピニャータになること。とろこが、ピニャータになったつぼは子どもたちに割られてしまい…。
メキシコのクリスマスを題材にした絵本です。題材になじみが薄いので、あるいは大人むけかもしれません(巻末にメキシコのクリスマスについての解説がついています)。二転三転するひび割れたつぼの運命に、はらはらしながら、最後はほろりとさせられます。この絵本はまだ手に入るみたいです。うれしい。小学校中学年向き。
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