2009年7月10日金曜日

わたしのおふねマギーB











「わたしのおふねマギーB」(I.ハース/作 内田莉莎子/訳 福音館書店 1976)

ある晩、マーガレット・トーバーンステイブルは、お船がほしいとお星さまにお願いしました。翌朝、目をさましてみると、マーガレットは船のなかにいました。船の名前はマギーB。かわいい弟のジェームズも一緒です。デッキには畑があり、リンゴやモモの木があり、やぎやひよこも乗っています。マーガレットはうれしくて、くるくるせっせとはたらいて、自分の船室を掃除しました。

美しく、精緻な水彩画で描かれた絵本です。カラーと白黒が交互になっている構成ですが、白黒のページがもったいないほど。また、大好きなものを全部船に乗せて、切り盛りするマーガレットの誇らしげな顔がとても魅力的です。歌があるので、読むのは歌に強いひとむきでしょう。小学校低学年むけ。現在品切れです。

これは余談ですが、この絵本では最後まで、もとの生活にもどるところは描かれません。ゆきて帰りし物語ではないのです。

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