2011年8月9日火曜日

よるとひる












「よるとひる」(マーガレット・ワイズ・ブラウン/文 レナード・ワイスガード/絵 ほしかわなつよ/訳 童話館出版 2009)

あるところに、白いネコと黒いネコがいました。白いネコは昼がこよなく好きで、黒いネコは夜がこよなく好きでした。白いネコは、日だまりに丸くなっているのが好きでしたし、黒いネコは夜のしじまを歩くのが好きでした。でも、白いネコが眠っているので、黒いネコは夜、いつもひとりでした。そこで、ある夜、黒いネコは白いネコを起こしました。

黒いネコに起こされた白いネコは、もうすぐ夜も明けることだし、昼を楽しんでみてはどうかと黒いネコに提案します。そこで、黒いネコは白いネコと昼をすごし、白いネコは黒いネコと夜をすごすことにします──。

夜と昼をともにすごす、白いネコと黒いネコのお話です。マーガレット・ワイズ・ブラウンの文章は詩的で、レナード・ワイズガードの絵は、それによくあった静かな印象のもの。特に、夜の場面が心に残ります。小学校低学年向き。

0 件のコメント:

コメントを投稿