2011年8月3日水曜日

まじょのスーパーマーケット












「まじょのスーパーマーケット」(スーザン・メドー/作 ひがしはるみ/訳 フレーベル館 1996)

きょうはハロウィンです。魔女に扮したヘレンは、犬のマーサにかぶりものを着せ、黒ネコに変装させました。お菓子をあつめてまわろうと、外にでましたが、通りにはおばあさんがひとり歩いているだけでした。すると、おばあさんのコートのポケットからなにかが落ちたので、ヘレンはそれを拾い、おばあさんを追いかけました。

おばあさんのポケットから落ちたのは、「ほうきいっぽんむりょうサービスけん」。おばあさんは、薄気味悪い路地の奥のドアに入っていき、ヘレンも勇気をだして入っていくと、そこはスーパーマーケットで──。

もちろん、このスーパーマーケットは魔女のスーパーマーケット。野菜売場には「毒サボテン」、肉売場には「味つけヘビ」などが売られ、それにモップもちりとりもないのに、ホウキだけがやたらたくさん並べられています。最初、ヘレンはこのスーパーマーケットの奇妙さに気がつきませんでしたが、探していたおばあさんがホウキにまたがって飛び立つと、「まさか、ここって…」と気がつきます。絵は、水彩と色鉛筆でえがかれたマンガ風のもの。スーパーマーケットの商品が細かくえがかれているのが見どころです。「魔女のスーパーマーケット」という発想が楽しい一冊です。小学校中学年向き。

0 件のコメント:

コメントを投稿