2010年11月22日月曜日

ひらめきの建築家ガウディ












「ひらめきの建築家ガウディ」(レイチェル・ロドリゲス/文 ジュリー・パシュキス/絵 青山南/訳 光村教育図書 2010)

スペインのカタルーニャというところに、アントニ・ガウディという名の男の子がいました。丈夫な子ではなかったガウディは、兄弟と走りまわって遊ぶことができませんでした。代わりに、目をしっかり開いて、世界をじっくり観察していました。ガウディのお父さんは銅板職人、お母さんの家も金物細工の職人でした。ガウディは、金属がいろんなかたちに変わっていくのをいつもながめていました。だんだんとからだが丈夫になってくると、友だちと古い修道院を探検して、こわれているところを直したいなあと思ったりしました。

サクラダ・ファミリア教会で有名な建築家、ガウディについての伝記絵本です。ガウディが建築家としてまず最初につくったのは、自分の机だったそうです。そして、巻末の作者のことばによれば、現在7つの建築物が世界遺産になっているとのこと。絵は、柔らかみのある親しみやすいもの。自然のモチーフを大胆にとり入れたガウディの仕事がわかりやすくえがかれています。小学校中学年向き。

余談ですが、欧米の絵本では伝記絵本をよくみかけます。ですが、欧米とくらべると、わが国のそれは少ないように感じられます。

0 件のコメント:

コメントを投稿