「ひつじがこおりですべったとさ」(ミラ・ギンズバーグ/文 ホセ・アルエゴ/絵 エアリアン・デューイ/絵 山口文生/訳)
1頭のヒツジが、氷で足を滑らせました。ヒツジは氷にたずねました。「氷くん、氷くん、きみ、ぼくをすべらせたね。きみって強いの?」。すると、氷はこたえました。「わたしが一番強ければ、どうしてお日様に溶けるのさ」。そこで、ヒツジは出かけていって、お日様にたずねました。「お日さん、お日さん、世界で一番強いのはあなたですか?」。すると、お日様はこたえました。「わしが一番強ければ、どうして雲がわしをかくすのかね」そこで、ヒツジは雲にたずねました──。
わが国の「ネズミの嫁入り」によく似た、、強い相手を次つぎと訪ねてまわるお話です。このあとヒツジは、雨、大地、草、と訪ねていきます。話のオチも「ネズミの嫁入り」と一緒。絵は、マンガ風のユーモラスなもの。色合いがはっきりしているので遠目がききます。小学校低学年向き。
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