「おふろぼうや」(パム・コンラッド/文 リチャード・エギエルスキー/絵 たかはしけいすけ/訳 セーラー出版 1994)
おふろぼうやは木の人形です。パパ、ママ、おばあちゃん、お医者さま、おまわりさん、犬のジュンと一緒にお風呂のへりにならんでいます。パパは、ママとぼうやとおばあちゃんをつれて、せっけんの船に乗るのが好き。ぼうやがせっけんから落ちても、いつだってパパが助けてくれます。
ところが、ある晩、お風呂の栓が抜けて、ぼうやは排水口に吸いこまれてしまいます。みんなは毎晩、タオルのいかだに乗って、ぼうやの名前を呼びましたが、返事はありません。すると、ある日大きなひとが排水口をのぞきにきて──。
排水口に吸いこまれてしまった、おふろぼうやと、ぼうやを心配するその一家のお話です。排水口から助けられたものの、おふろぼうやはみんなのところにもどってきません。でも、最後はきちんと幸せな結末をむかえます。絵は、劇的な構図で描かれたみずみずしい水彩画。続編に「ぼくのおじいちゃん」があります。小学校低学年向き。
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