「鳥少年マイケル」(トミー・デ・パオラ/作 ゆあさふみえ/訳 ほるぷ出版 1983)
鳥少年のマイケルは静かな田舎に暮らしていました。マイケルは毎日目をさますと、顔を洗い、鳥のかたちの服を着て、朝ごはんを食べ、一日の仕事をして暮らしていました。毎日、空の様子は変わり、季節はめぐり、木の葉の色は変わっていきました。
ところが、ある日どこからか黒い雲が流れてきて、空一面に広がり、花はしおれ、夜がきても月も星もみえなくなってしまいました。そこで、マイケルは荷物をまとめると、この黒い雲がどこからくるのか突きとめにでかけました。
町にたどり着いたマイケルは、〈空とぶクツ〉印の特製はちみつシロップ工場から黒い煙がでているのをみつけます。工場のもち主、ボス・レディに話をすると、ボス・レディはこたえます。「お砂糖をあのでっかい炉で溶かすときに、黒い煙がでちゃうのね」。そこで、マイケルはボス・レディに本物のはちみつをつくることをすすめます。
自然の大切さを説いた絵本です。こういう話はうるさくなりがちですが、この絵本はそうなっていません。ボス・レディの素直さのおかげです。小学校中学年向き。
0 件のコメント:
コメントを投稿