「星どろぼう」(アンドレア・ディノト/文 アーノルド・ローベル/絵 やぎたよしこ/訳 ほるぷ出版 1980)
昔、山のてっぺんにある村に、ひとりの泥棒が住んでいました。泥棒は、空の星にさわりたくてさわりたくてたまりませんでした。そこで、はしごを空にかけ、星をひとつ残らずとってしまいました。いっぽう、空に星がなくなったので、村人たちはびっくりぎょうてん。星を盗んだやつは、月も盗もうとするにちがいないと、村人は月を守ることにしました。
その後、村人たちの予想どおり、泥棒は月を盗みにやってきて、村人に捕まってしまいます。さて、今度は星を夜空にもどさなくてはいけないのですが、これがうまくいきません。星は夜空にくっつかず、落ちてきてしまうのです。
夜空に星をもどす方法はじつに洒落ています。ラストも気が利いており、ローベルのあたたかい絵とあいまった素晴らしい読物絵本です。現在品切れ。小学校中学年向き。
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