「ゆきのねこ」(ダイヤル・コー・カルサ/作 あきのしょういちろう/訳 童話館 1995)
真冬に、たったひとり、森のはずれで暮らしていたエミリーは、一緒にくらす、かわいくて大きなねこがほしいと神様にお祈りしました。すると、神様は雪からねこをつくり、エミリーのもとへ届けてくれました。でも、けっしてゆきのねこを家に入れてはなりませんと、神様はいいました。
エミリーは神様のいいつけを破り、ねこを家に入れてしまいます。その結果、ねこはエミリーのもとを去ってしまうのですが、思いがけないかたちで、ねこはエミリーのまえにあらわれます。太い描線でえがかれたシンプルすぎるほどシンプルな絵は、きれいな色とあいまってとても魅了的です。静けさに満ちた、美しい読物絵本です。小学校高学年向き。
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