2009年11月12日木曜日

ゆきのねこ










「ゆきのねこ」(ダイヤル・コー・カルサ/作 あきのしょういちろう/訳 童話館 1995)

真冬に、たったひとり、森のはずれで暮らしていたエミリーは、一緒にくらす、かわいくて大きなねこがほしいと神様にお祈りしました。すると、神様は雪からねこをつくり、エミリーのもとへ届けてくれました。でも、けっしてゆきのねこを家に入れてはなりませんと、神様はいいました。

エミリーは神様のいいつけを破り、ねこを家に入れてしまいます。その結果、ねこはエミリーのもとを去ってしまうのですが、思いがけないかたちで、ねこはエミリーのまえにあらわれます。太い描線でえがかれたシンプルすぎるほどシンプルな絵は、きれいな色とあいまってとても魅了的です。静けさに満ちた、美しい読物絵本です。小学校高学年向き。

0 件のコメント:

コメントを投稿