2009年11月20日金曜日

まほうつかいバーバ・ヤガー










「まほうつかいバーバ・ヤガー」(松谷さやか/再話 ナタリー・パラン/絵 福音館書店 1987)

昔、あるところに年をとった両親と暮らす、ひとりの娘がいました。お母さんが亡くなってしまったので、娘には新しいお母さんがやってきました。でも、こんどのお母さんはとてもいじわるで、ある日お父さんの留守に、娘にこういいつけました。「わたしの姉さんのところへいって、針と糸をもらっておいで。ルバーシカ(ロシアの民族衣装)を縫ってあげるから」 ところが、お母さんの姉さんというのは、魔法使いのバーバ・ヤガーだったのです。

かしこい娘は、まず、やさしい自分のおばさんのところに相談にいきます。そのあと、バーバ・ヤガーのところにいき、バーバ・ヤガーが自分を食べようとしていることを知った娘は、おばさんの助言にしたがって逃げだします。ラストの展開は、ちょっと「3枚のおふだ」風。絵は落ち着いた、グラフィカルなもの。読み聞かせにむいている一冊です。小学校低学年向き。

0 件のコメント:

コメントを投稿