2009年11月4日水曜日

ひゃくにんのおとうさん












「ひゃくにんのおとうさん」(譚小勇(タン シャオヨン)/文 天野祐吉/文 譚小勇/絵 福音館書店 2005)

昔、山奥の小さな村に、はたらき者の若い夫婦が住んでいました。ある日、畑をたがやしていると、土の中から大きなかめがでてきました。なかをのぞきこんだ拍子に、かぶっていた笠がかめのなかに落ちてしまい、あわてて拾い上げました。すると、どうしたことか、笠はなんと100枚もでてきました。

…という、不思議なかめのお話。このあと、夫婦はあまった笠を村人たちにあげ、続いて鉄鍋を入れたらこれも増えたので、村人たちに配ります。ところが、かめの評判を耳にした地主は、夫婦からかめをとりあげてしまい…と物語は続きます。淡彩でえがかれた絵は、くせがなく、話の面白さとあいまって、だれもが楽しめる絵本になっています。「こどものとも世界昔ばなしの旅」シリーズ(全30冊)のうちの一冊。小学校低学年向き。

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