「ねずみとくじら」(ウィリアム・スタイグ/作 瀬田貞二/訳 評論社 1976)
海の大好きなネズミのエーモスは、ある日、自分でつくった船で大海原へこぎだしました。最初のうち、航海は順調だったのですが、ある晩、エーモスは船から転がり落ちてしまいました。なすすべもなく海面を漂い、力つきようとしたそのとき、エーモスのまえに1頭のクジラがあらわれました。
その後、クジラのボーリスに助けられたエーモスは、ぶじ故郷に帰ることができます。でも、そこで話は終わりません。こんどは大変な危機におちいったボーリスを、エーモスが助けます。エーモスとボーリスの友情が、心にしみじみと残ります。訳はいささか古めかしくなってしまっています。小学校中学年向き。
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