「よかったねネッドくん」(レミー・シャーリップ/作 やぎたよしこ/訳 偕成社 1997)
「びっくりパーティーにいらっしゃい」という手紙を受けとったネッドくんは、さっそくパーティーにいくことにしました。でも、たいへん! パーティーは遠い田舎でやるのです。でも、よかった! 友だちが飛行機を借してくれました。でも、たいへん! 飛行機が途中で爆発。でも、よかった! 飛行機にはパラシュートがありました。でも、たいへん! パラシュートには穴があいていて…。
パーティー会場にむかったネッドくんの、危機また危機をえがいた、スリルとナンセンスがにあふれる絵本です。このあとも、ネッドくんはサメに追われたり、トラに追いかけられたりします。白黒ページとカラーページが交互になる構成で、白黒ページで「たいへん!」となり、カラーページで「よかった!」となります。お話会の定番絵本のひとつです。あまりの展開にえーっといいながら、子どもたちはよろこんで聴いてくれるでしょう。現在入手できるのは英文併記の版だけのようです。小学校低学年向き。余談ですが、作者のシャーリップは、本の表紙ではチャーリップと書かれています。オンライン書店の書誌情報では、シャーリップだったり、チャーリップだったり。外国人名をカタカナに直すとき、このようなことがしばしば起こります。図書館では、絵本はたいてい絵を描いたひとの名前順に並んでいて、この本は、「シ」のところにあるでしょう。
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