2009年9月10日木曜日

スニッピーとスナッピー









「スニッピーとスナッピー」(ワンダ・ガアグ/作 さくまゆみこ/訳 あすなろ書房 1999)

スニッピーとスナッピーは野ねずみの兄妹です。2匹は、原っぱのすみっこにある居心地のいい巣穴で、お父さんとお母さんと一緒に暮らしていました。ある日、2匹がお母さんの青い毛糸玉で遊んでいると、毛糸玉が巣穴の外に転がりでてしまいました。ひょっとすると、毛糸玉がチーズでいっぱいの食料棚につれていってくれるかもしれないと、2匹は毛糸玉を転がしていきました。

この、毛糸玉と一緒にすすむところが、リズミカルな文章で書かれていて楽しいです。
「ころんと のぼって、ころんと おりて、のぼって のぼって、また おりて、のぼって おりて、また おりて、ころんころんころん、ころんころんころん」

絵は白黒。本のかたちは絵本ですが、話は長く、物語に近いおもむきがあります。子ねずみの視点から語られる物語は、くり返しが多く、それが物語に豊かさと広がりをあたえています。小学校低学年向き。

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