2009年9月15日火曜日

長ぐつをはいたねこ












「長ぐつをはいたねこ」(シャルル・ペロー/原作 ハンス・フィッシャー/作 矢川澄子/訳 福音館書店 1990)

ストーリーは省略。
扉に、「原作はシャルル・ペロー 絵物語に仕立てて注釈を付けたのはハンス・フィッシャー 翻訳は矢川澄子」という文章が記されています。そして、その下に鳩胸の、やけに自信に満ちたネコの絵が描かれています。線が躍動しているフィッシャーの絵は、みているだけで楽しくなります。内容も絵と同様に自由奔放。ネコが長ぐつをはくのに、いかに苦労したかなんていう裏話が語られてます。語り口の例として、冒頭を引用してみましょう。

「粉屋がいました。むすこが3にんあって、もちものは風車小屋に、ロバ1とう、おすネコ1ぴきでした。さて、粉屋は死んで、むすこたちは、いさんをわけることになりました。まず、総領が風車、2ばんめはロバ。とすると、末っ子にはネコしかのこっちゃいません」

「長ぐつをはいたねこ」の絵本は何種類もありますが、まず手にとられるべき一冊といえるでしょう。小学校低学年向き。

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